FXにおいてもビギナーズラックはありますが、
それはそう長く続かないのが現実です。
勝ち逃げしようと思っても難しいです。
というよりその考えは危険です。
何故なら負けを知らないまま楽して稼いだ記憶だけ残るので、
その時の勝利感が忘れられずFXなんかちょろいと考えてしまうからです。
酷い場合は勝てずに苦労している他のトレーダーを見下すようになります。
おまけにビギナーズラックで勝ったビギナーは自分のことを
ビギナーズラックで勝てたと認識していなかったりします。
何故かしら、いっぱしのトレーダーだと思っていたりします。
俗に言う勘違いですが、このような勘違いは後で破産をもたらします。
スキルがないせいもありますが、それが真の原因ではなく
心のバランスが崩れた為に失墜するのです。
慢心はバランスを崩します。
その逆にナーバスになってもバランスを崩します。
前記事(成功するFXトレーダーはビギナーズラックを目指す！)で
トレーダーは欲と恐怖の狭間で葛藤すると書きましたが、
これはトレード姿勢でも同じことが言えて負け犬ボクサーのように
自信を失ってはダメだし、勝ち犬ボクサーのように奢り高ぶってもダメなのです。
トレードは淡々とやることがコツなのですが、
心のバランスを崩すと心の淡々さを失います。
勝って大喜びし負けて悔しがるのが通常の人間心理なのですが、
このような状態はトレードにおいてはマイナスに働くのです。
勝つ時は平然と勝ち、負ける時も平然と負ける。
無感動人間のようですが、このような姿勢が大事なのです。
間違ってもライバルに勝ってやるとか他人と競争するとか
点数を上げてやろうとか意識してはいけません。
ゲームを楽しむように淡々と……
これが理想す。でも、これが難しいのです。
難しいから理想なのですが……
でも、勝ちたいなら、この境地を目指さなくてなりません。
ビギナーズラックで勝ったビギナーはゲームのような
気軽さを持ち合わせていますが淡々さはありません。
先にも述べたように勝って勘違いするからです。
勘違いするとどうなるのかと言うと自信を失墜します。
何故ならビギナーズラックは何時までも続かないからです。
どんなビギナーでも必ず何時かは負けます。
そこで止めれば良いのですが、勝っていると止めません (笑)
勘違いしているのですから当然です。
すると、パチンコで勝った人が後で呑まれるように相場に資金を呑まれるのです。
すると負け体質の出来上がりです。FXはやっぱり甘くないと言って夢から覚めるのです。
無心無欲状態になっているビギナーズラックはトレードしている時の理想状態なのですが、
一度、負け込むとその手痛い失敗からエントリー恐怖症になったりします。、
FXは負けるのが当然の世界だと言うと｢そんなこと知っている｣と誰もが言いますが、
負けた時に味わう心理的苦痛まで想像する人は余りいません。
誰だって嫌な思いや屈辱を体験したくないので負けることを避けようとするのです。
しかし、FXは必ず負けるのです。
負けることは避けられないと知っているはずなのに……
その矛盾に気付かないままトレード手法を追い求めると聖杯探しに躍起になります。
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