「トレンドは友達」と呼ばれるくらいFXにおいてトレンドは
非常に重要な概念ですが、そもそもトレンドが一体何だか良く
分からない人もいるかと思います。
そういう人はチャートに移動平均線を表示してみて下さい
移動平均線はトレンドを視覚的に表現したテクニカル指標です。
これが上に向いていたら上昇トレンド、下に向いていたら下降トレンドで
現在の群集心理の方向性が一目で把握できます。
まあ、移動平均線は誰でも知っているし、既に表示していると思うのですが、
実はこれがトレンドを表現したものだと知っている人は少ないと思います。
しかし、これからは「移動平均線＝トレンド」なんだと考えるようにしましょう。
すると、ちょっとばかしチャートを見る目が変わって来ますので。
因みに移動平均線は主に2種類あって、一つ目は単純移動平均線(SMAと略します)、
二つ目は指数平滑移動平均線(EMA)で、前者の方が多く使われており、
移動平均線といったら「SMA」のことを一般的には指します。
移動平均線の使い方
トレンドを示すものだけに売買の選択に使うことが出来ます。
FXって買いも売りも出来るので売買選択に迷いますが、
こういう場合は移動平均線を見れば一発で分かります。
あくまで一般論ですが移動平均線より値動きが上だったらブル相場なので買い、
下だったらベア相場なので売りと考えます。
実際はそんなに単純ではないですが、FXの考え方としては正論です。
FXは常にトレンドの方向に沿ってトレードするのが王道なのですから……
上位時間足の移動平均線が鍵
しかし、ここで問題があります。
移動平均線の方向に向かってトレードしているのに何故か勝てない……
そんな悩みはありませんか？
それはおそらく舵取りが間違っているのです。
例えばあなたが1時間足でトレードしているとします。
この時、1時間足の移動平均線が下に向いていたのでベア相場だと考え、
売りでエントリーしたとします。
しかし、翌日、チャートを見たらトレンドは上向きに変わっていて、
損切りに合ってしまいました。
こういうケースは現在の相場状況が分かってないことが真の原因なのですが、
この記事では移動平均線がテーマになので敗因を移動平均線で考えてみましょう。
まず、FXの方向性を把握するにはコツがあって、それは大きな時間足の
移動平均線を確認してトレンドの方向性を考えるということです。
例えば日足が上昇トレンドであれば、1時間足の移動平均線が下に向かっていても
いずれ上がって来ると考えて反転するまで待つのがセオリーなのです。
何故、上がって来るのかと言うと、上位時間足の日足が上昇しているということは、
1時間足24本のローソク足のうち、いずれかのローソク足が下に向かっているわけですが、
それは一時的なもの(調整中)であり、後、数時間後には下がっていたトレンドが
高い確率で再び上がって来るだろうと推測できるからです。
FXではトレーダーが予知能力保有者ではない限り未来のことは
分からないのが普通なので確率で未来の展開を考えます。
すると、現在の日足の移動平均線が上向きならば、たとえ1時間足でトレンドが
下がっていたとしても一時的に違いない。いずれ日足と足並み揃えるはず。
とこのように解釈するのです。
だとしたら、1時間足は買いのシナリオで検討し、下がっている現在は
反発するまで待ちの態勢を取ろうと考えますね。
上位時間足で売買選択
トレードする時間足に対して上位時間足の移動平均線を見て方向性を考え、
上位時間足が上昇中だったら、トレードする時間足では現在下がっていたとしても
買いで筋書きを検討し、上位時間足で下降していたら、トレードする時間足では
売りでトレードシナリオを考えます。
このように移動平均線はとても簡単に方向性を把握できるので
トレンドフォロワー必須の指標なのです。
FXは方向性が間違っていると絶対に勝てません。
方向性を把握することはかなり重要なのです。
上位時間足の移動平均線の向きと同じ方向にトレードして行くことを
徹底すれば少なくてもFXで負けることはないと思います。
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