FX初心者が直面する壁にポジポジ病とコツコツドカンがありますね。
ポジポジ病はエントリーポイントを発見したらエントリーせずには
いられない麻疹のような病です。
ちょっとばかりチャートが読めるようになると、
おそらく大抵の人がポジポジ病トレーダーを経験します。
トレードポイントが全てお宝に見えてしまうんですね (笑)
しかし、エントリー数に反比例して証拠金は目減りして行くのが
ポジポジ病の症状です (笑)
対処法は参考記事をお読み下さい。
(参考記事 ポジポジ病を克服する方法)
コツコツドカンというのも初心者が陥る典型的な負け方です。
この病の症状は今までコツコツ勝って来たのが、
ある日を突然にドカンと大負けしてしまうことです。
一体、何故、そうなるのでしょうか？
その原因について述べてみたいと思います。
都合の良い展開を期待している心理
人間の心理は慣性の法則のようなところがあって、
勝ち続けると次もまた勝つだろうと思い込んでしまう癖があります。
ずっと株価が上昇するような錯覚を抱いてしまうのです。
冷静に考えればそんなことはないのですが、慣れとは怖いもので
同じことが繰り返されると次もまた同じ結果になると考えがちなんですね。
でも、この心理の本当の怖さはここではありません。
実はこの心理状態に今、自分がそうなっていると案外、
トレーダーって気付いていたりするのです。
ずっとこの相場展開が続くはずがない。何時か、終了する……
と分かっておきながら、今までと同じトレード手法を繰り返します。
何故かと言うとFXをしている人って、次々にトレードに勝って、
どんどん資金が増えるのを期待しているところがあるからです。
これはレバレッジに対する幻想なんですね……
いや、自分にはそんな期待はない、と思っていても、
もしコツコツドカンを経験していたら、
十中八九、FXにレバレッジの魔法を期待しているはずです。
頭では、そんな簡単には行かないと分かっていても、
心の奥では、ひょっとして、このまま勝ち続けるかも、
と都合の良い展開をイメージしていたりするんです。
そうするとそのうち相場環境が変化して来て、
今までのトレード方法が通用しなくなりドカンとやられる。
と、まあそんな感じでやられる人は多いと思います。
相場環境の変化が認識できない
しかし、一番、大きな原因は環境の変化を認識できない
分析能力だと思いますね。
FX初心者は相場には様々な環境があることが分かってないし、
また、経験していないので、同じ相場環境が長い間続いた場合、
環境の変化が起きてもそれを認識できません。
連続して勝ち続けていると自分が上手くなったと勘違いを起こしやすいのです。
相場環境が変わると方向性からタイミングの取り方から何から何まで
変わるので今までのやり方が通用しなくなるのですが、
初心者の場合はワンパターンのやり方しか知らないので
今まで通用していた方法でトレードしてある日、ドカンとやられるのです。
これがコツコツドカンの真相だと思います。
特にトレンドが転換する相場では一時、方向性行方不明の状態になるので、
様子見相場の時でも積極的にトレードしてドカンとやられます。
上がった相場は何時かは下がり、下がった相場は何時かは上がります。
同じサイクルをグルグル回っている相場もあります。
相場は実に多様な様相を呈します。
それぞれに対応しなくてはいけないのですが、それが出来ないと
収益を上げていてもコツコツドカンといった結果を招くようになるのです。
コツコツドカンへの対策は？
裁量トレードで勝とうと思ったら、勝ち方よりもまずは相場環境の見極め。
これがとても重要です。
現在の相場環境がまずどういうものなのか、
これをまず見極めてからトレードするのか、しないのかを決めて、
その上でどのような方法でトレードするのか考えます。
トレンドの始発、トレンドの継続中、トレンドの終了付近では
方法論が違って来るので、どういう仕掛けでトレードすれば良いのか？
相場環境に合ったトレード戦略が必要です。
FX初心者は何でもかんでもトレードしようとしますが、
その前に一歩止まって、相場環境の見極めを重要視することを
心掛けると良いでしょう。
現在、どういう相場環境なのか？ トレードした方が良いのか？
様子見した方が良いのか？ 他のペアで勝負した方が良いのか？
自分の手持ちのトレード戦略を鑑みて相場環境の取捨選択をする
ようになるとコツコツドカンと負けることはなくなるはずです。
環境認識こそ勝敗の鍵を握りますから……
現在、相場環境(健康状態)を見極める技術がない人、もしくは分からない人は
特注の環境認識(健康状態)シートを利用すると良いでしょう。
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