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損切りと利食いは人間の習性に反する行為

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相場(マーケット)が何でもありの4次元空間だとしたら、
そんなところで予想は無意味であること、
予想するのは勝手だけど簡単に覆されることがあるということ、
何より重要なことは想定外は幾らでもありうることが分かります。

このことは大方の人は同意するのですが、
何故かしら戦略に組み込まれてなかったりするのです。

もっと上がるはずだとか、もうそろそろ戻るかも、
といった勝手な期待感を持って含み損を抱えたままだったり、
酷い場合は逆に転じているのに損切りせず、
反対方向に買い増したりします。

想定外のことが起こりうるのであれば想定外が起こった時点で損切りすべきです。

それが出来ない理由はトレードをする内的動機に「損失を避け利益を得たい欲求」が
不利な情報を避け、有利に相場を解釈する心理的特性を考慮していないからであり、
根本要因に相場分析とトレード戦略の線引きを明確にしていないことも上げられます。

相場分析はまだエントリーしていないので比較的客観的にマーケットを俯瞰できます。

プラスの情報、マイナスの情報、大きなトレンドの方向性、リスク要因等を総合的に
分析でき対処できるのですが、いざエントリーすると急に主観的になるのです。

将棋には横目八段といった言葉があって、これは自分が指していないと、
対戦者が次に指す手が良く分かるといった意味です。

FXも同じでトレードする前は相場の動向が良く分かっていたのに
いざ戦略を持ってトレードすると途端に都合の良い情報解釈をしがちになるのです。

しつこいようですが、トレーダーは損失を避けたい、利益を得たいといった欲求があり、
そこをマーケットに突かれるのですというより、人間の習性として都合の悪い情報は
スコトーマ(盲点)になり、都合の良い情報を拡大解釈しがちになるのです。

したがって想定外と判断した時点で損切りをすべきなのですが、
これは分かっていても精神的に訓練されていないとなかなか出来ません。

したとしても躊躇ったりするので損切りする機会を逸したりするのです。

同じことは手仕舞いにも言えます。

相場には

ブル(強気の雄牛)はときどき儲ける、ヘア(弱気の熊)もときどき儲ける
しかし、ホッグだけは儲からない

といった格言があります。

ホッグとは貪欲な豚のことです。

もうお分かりだと思いますが貪欲な豚はなかなか利食いできないのです。

「まだ上がる… まだ上がる… 」と内心シメシメと欲張っているうちに、
いつの間にか相場が反転し儲からないのです。
場合によっては損することもあります。

こういうことが起こるのも何故だか分かりますよね?

損失を避けたい、利益を得たいといった欲求を突かれているのです。

正確に言うと人間の自然な習性を考慮して戦略として組み込んでいない為、
相場に弱みを突かれているような錯覚を抱いてしまうのです。

相場は敵でも何でもありません。常にニュートラルな場です。

自分の内的欲求と恐れに気付かないままトレードを何回繰り返しても、
相場が敵に見えてしまうかもしれません。

本当の敵は自分自身の無意識性にあるのですが、
そのことに気付くまで高い授業料を払うはめになります。

損切りと利食い

この2つの執行はどちらも人間の自然な感情(痛みを避け、快を求める)
に反するものだと言うことを良く覚えて置くことがトレードで勝つコツです。

 

 

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