FXで負けるのは当たり前のことだと認めると
トレードに対する考え方が変わります。
負けは恥ずかしいことではないし、
むしろ避けることが出来ない擦り傷だと思うようになります。
日本人はとかく失敗を恥と考える傾向がある為、
損切りをするとトレードの才能がないのではないかと拡大解釈する人がいます。
なかには損切りしたことを他人に言いたくないという人もいるでしょう。
これは何処かで失敗は恥だと考えているからだと思います。
しかし、これまで言ってきた通り、
相場は4次元空間なので予想が外れるのは当たり前で、
損切りは避けられない事実なのです。
損失は恥でも何でもありません。
必要不可欠な経費くらいに考えておきましょう。
これを認めないと聖杯探しに明けくれます。
聖杯探しとは「絶対に勝つインディケーターや方法論」を求める旅に出ることを言います。
○○ジプシー、○○難民といった言葉がありますが、
まさに聖杯ジプシーが聖杯探しの旅に出ている人達です。
こういう人達の根本にある動機は「負けたくない=損したくない」ことです。
何がなんでも勝ちたいと考え、損することを避け100%勝つ方法を求めます。
人間心理として自然な感情なのですが、ことトレードには不向きです。
損失を避け、勝つ為に工夫することが社会の常識的な考え方なのですが、
このような常識を否定しないといけないのがFXの難しさなのです。
逆説的ですが、FXで勝ちたかったら
積極的に損を受け入れるメンタルに切り替えましょう。
相場はコントロールできない
値動きはコントロールできない
予測は不確実
何だか無責任な見解に思えるかもしれませんが、
この3つの事実を受け入れて損を容認する考え方に変えます。
これはトレードが不確実であることを認めることです。
と同時に損失金額を限定することを儲けます。
即ち、損切りを設定することです。
何故なら、勝つことはコントロール出来ませんが、
損失を限定することはコントロール出来るからです。
この考え方は損切りを調整することで資金を守り、
不確実な相場から身を守る為の智恵です。
ジョージソロスの有名な相場格言に、
「私の実践的スキルを一言で要約せよと言われたらサバイバルだ。
まず生き残ること、儲けることは二の次だ」
とありますが、まさにその通りで、
生き残ることはトレードする上で優先事項のトップに来るのです。
また、この言葉の背景には相場は4次元空間のようなもので良く分からないものであり、
何が起こるか予想つかないといった意味が含まれています。
したがって100%勝つことは出来ないといった意味も暗示されています。
以上のことが良く分かってないとどうなるかと言うと、
損切りを繰り返すうちに心理的なダメージをじわじわと受けて、
終いにはエントリー恐怖症になります。
トレードを始めたばかりの人が罹りがちな病ですが、
トレードに対する考え方を改めるとエントリー恐怖症から脱することが出来ます。
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