前記事「FXで破産する原因は根本的な相場観が間違っているから」で
相場は4次元空間みたいなものだと書きました。
相場とはそれだけ良く分からない場所だと比喩的に言いたかったのでした。
このことを受け入れると相場を知ろうとする試みがなくなります。
何故ならどんなに分析しても分からないことが分かるからです。
そもそもチャートを分析したりファンダメンタル情報を仕入れたりする理由は
相場の今後の展開を知る為に行っています。
競馬に例えると競馬新聞を丹念に読んで競走馬のデータを調べて
どの馬がどうなるのか予測しますが、競馬で食べているプロの競馬師に言わせると
どんなに分析しても競馬を知ることは出来ないと言っています。
競馬は摩訶不思議の世界で幾らでも例外が起こりうるからです。
万馬券を排出する理由はここにあります。
FXにおいもこれと同じことでどんなに分析しても分からないのです。
勿論、予測は立てられますが、それは100%当たりません。
当たり前ですが、どんなに勉強を重ねても、
どんなに分析しても、どんなに有識者の意見を聞いても
今後の展開を知ることは出来ないのです。
予定超能力者を自称している人も3割程度しか当たらないと言っています (笑)
未来が分かると公言している人でさえ確実に展開が分かることはないのです。
ここから考えると相場を知ろうとする試みが
間違った捉え方をしていると気付かされませんか?
そもそも今後の展開が分からないのに予測するだけ無駄です。
出来るとしたら、地震が来たらここに避難するといったように、
損失に対する防御策を前もって準備しておくことくらいです。
その為にリスクを許容する考えを持ち、どれだけ損をしても良いのか、
あらかじめ損失する金額を決めておくことがとても重要です。
こういうことはFXの本を読むと言及されていたりしますね?
にも関わらず忘れてしまうのは相場に対する幻想から来ているのです。
もう一度言いますが、相場は4次元空間です。
UFOが出現することだって起こりうるくらい摩訶不思議な世界なのです。
このような場所でトレードするとリスクがあるのは当然で負けることも当然なのです。
なのに防御策を講じないのは無謀なトレードです。
ジャングルの中に入って行くのに逃げ道を考えないって無謀ですよね?
予測不可能なジャングルの中で獲物を取ろうとした場合、獲物のことばかり考えないはずです。
もし、こうなったら逃げるというように対策を立てて本当にそうなったら逃げると思います。
これが損切りで、ひいては自分の命(資金)を守ることに繋がるのです。
損切り=損をすることではないことがお分かりだと思います。
損切り=資金を守ることです。
このような考え方をする為には相場が摩訶不思議な4次元空間だと認めることが大事です。
危険なジャングルと見立てても良いですが・・・
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